2016年11月18日金曜日

うちの犬クーが亡くなりました。

うちの犬「クー」が今日亡くなった。


僕が中学2年生の時に妹に連れて来られた子犬。
うちには当時アリエルという犬がいたので、「二匹目はちょっと…」という感じだったのだけど、妹が「飼いたい」と言って泣いて聞かず、結局大芝家に仲間入りすることになった。生まれてすぐに捨てられたらしく、来たときは本当に小さかった。

妹は「クー」と名付けた。僕らは勝手に、当時流行っていた飲み物の「Qoo」にちなんでつけられたのかと思っていたのだが、最近妹から「くまのクー」だということを初めて聞かされて、長年の勘違いが発覚した。

小さかった「クー」だけど、どんどん大きくなって、どこまで大きくなるんだ?ってドキドキしていた。なにせ親も知らないし、犬種もわからない。「シェパードに似てるかも?」ていう話にもなって、大型犬になることも覚悟したけれど、中型サイズで成長が止まってホッとした。



クーにはお姉さんがいた。
アリエルとクーは対照的な性格だった。
アリエルはとても利口で、日本語を理解しているんじゃないかと思うほど、コミュニケーションをとることができた。一方クーは自分の名前すら理解していないのではないかという疑惑があるくらいだったけど、マイペースでそれもまたかわいかった。

アリエルは病気がちで、あまり元気なタイプではなかったけれど、クーが来てからは元気なクーと遊ぶこともよくあった。アリエルがあんなに長生きしたのはクーのお陰だったとぼくは思っている。


どこにでも僕らと一緒に行きたがるアリエルと違って、クーは車に乗るのが大嫌いだった。ベランダはクーの定位置。蝉やハチを見つけると追いかけて捕まえて食べたり、網戸を壊したり、サンダル食べたり、本当にあの限られたスペースで繫がれたまま、よくあんなにもおてんばできたなと感心するほどだった。

小さい時からずっと元気で、15歳になっても元気。クーは本当に年を取っているのか不思議なくらいだった。だけど一ヶ月くらい前から、ご飯をあまり食べなくなってきて、散歩に行くのも厳しくなって、歩けなくなってしまったのが4日前、それから立つこともできなくなってあっという間に今日、お母さんとぼくに見守られる中、ゆっくり意識が遠のいていくようにして亡くなってしまった。16歳と3ヶ月だった。

思えば、ぼくの人生の半分はクーちゃんがいつも家にいたわけで、クーのいない実家はなんだか想像できない。久しぶりに家に帰るとお父さんや、お母さんと一緒にクーの散歩に出かけた。ドイツから帰ってきた当初はドイツ語を話す相手が誰もいなかったので、散歩中にクーにドイツ語で話しかけたりしていた。クーは日本語は苦手だけど、ドイツ語ならいけるかもしれない。なんて笑。

友達にもかわいがってもらったね。

よく拾い食いしてたね。

2日前から食べることもできず、昨日の夜からいよいよ水も飲めなくなってしまって、いよいよその時が来てしまうのではないかってそんな予感がしていた。今日はクーを1人にしてはいけない気がして、ずっとそばで作業していた。今日は昼寝もクーの隣だった。

散歩連れてくの面倒臭いって思ったときもあったけど、いないとやっぱりさみしいよ。クーの匂いが好き。何にも考えてなさそうなところが好き笑。どれだけクーに癒されただろうか。思いっきり僕の大好きを受け入れてくれたね。大好きだよクー。今まで本当に楽しかった。

急遽駆けつけた妹が買って来たお花の隣でクーは二度と覚めない眠りの中にいる。静かに僕の隣にいる。明日になったら火葬場に連れていってもらう。一緒に居られるのはもう今だけ。今晩だけはクーの隣で寝ようと思う。

おやすみなさい。クーちゃん。
 アリエルと同じお墓に入れることになったよ。
久しぶりの再会になるね。